繁殖ボランティアさんから付けてもらったエレナという名前の由来は、「エレーナのインコ」という絵本から。
心が優しく、困難を自分の力でのりこえて行く主人公エレーナのように育ってほしい、という願いが込められています。

2012年3月19日月曜日

パピーウォーカー再考

パピーウォーカーを初めて2年目。
目の前の犬を可愛がるのに精一杯で過ごしてきましたが、盲導犬を取り巻く社会環境、法律、利用者の声など、勉強しようとネットで探してみました。

全国盲導犬施設連合会(http://www.gd-rengokai.jp/publication/gdinfo_list.html)

こちらが刊行されている「盲導犬情報」の内容は、毎号対象者を変えたアンケートや、ユーザーの声、盲導犬に関する刊行物の紹介など、全国の詳細なデータが載っていて大変勉強になりました。

私が関わっている九州盲導犬協会って、他の協会と比べてどうなの?ってところも、2009年発行の「盲導犬情報第2号」の特集で、全国の協会を対象にアンケートを行っており、他協会と比べて劣ることもなく、高い水準を維持している印象を持ちました。

全ての資料に目を通すには、私はたっぷり時間がかかりそうですが、ユーザーさんの記事がやはり一番感動しました。
意外だったのは、どの方も盲導犬を使い始めてしばらくは苦労(といってよいか分かりませんが)や努力が必要で、自分の一部と言えるほどに慣れ親しむには時間がかかるということ。そして、お互いにわかり合えるようになってからの数年間の早いこと。必ずくる別れ。ペットロスなんて言葉では片付けられない、体をもぎ取られるような痛みのように感じました。

私が一日の大半を費やしているパピーウォーカーの役目が、実際にユーザーの役に立つ確率は低く、10年10匹育て続けても盲導犬にはなれないかもしれません。
私が育てた子が盲導犬となって活躍するのって、奇跡なのかも。
なんて効率が悪いんだろうと思うけど、一人の人生を支える犬の話しを読んでしまうと、犬と暮らす幸せが分かっているだけにやっぱり協力したいな、と思ったのでした。

パピーウォーカーも辛い別れがクローズアップされがちですが、2匹預かってみて、その個性たるや全然違い、生活するだけでも一筋縄ではいかないことが分かりました。
その子にあった対応、躾けなど、すべてはリーダー次第。私が変われば、犬も変わる。
その変化を楽しみながら、宝石の原石みたいな、おしっこし放題、クッション囓り放題の候補犬たちを半人前の成犬にして協会にお返しする。
たくさんの魅力的な候補犬たちと出会えるのがパピーウォーカーの醍醐味かもしれません。
パピーウォーカー最高!なんちって。

タイトルを見て、オチが分かった人〜?なんちって。

3 件のコメント:

  1. 全国盲導犬施設連合会の盲導犬情報バックナンバー。

    ユーザーさんの生の声が長文で紹介されていたり、
    各アンケートも興味深いですね~。

    いつも想像してるばかりのことも、アンケートに載ってたりして、関心しました。

    盲導犬情報関係のバックナンバーは文量が、結構たっぷりなので、時々チェックしてみようと思います!

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    1. 盲導犬について色々勉強になりますね。
      今までは、犬の飼育ばかり考えていましたが、ユーザーさんから見た盲導犬、盲導犬を希望しない視覚障碍者からみた盲導犬、などいろんな視点から考えることができそうです。

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  2. 突然のコメントお許しください。 弊社はわんちゃんのリーシと首輪を製作しておりますメーカーです。 ひょんなことからパピーウオーカーの方からリーシの製作をお願いされ、最上級のヌメ革でチョーク首輪とリーシを作らせていただきました。 楽天市場に昨日から開店をいたしまして販売をいたしております。 これは一般のお客様用の販売サイトですが、弊社はパピーウオーカーとしてボランティアをされている皆様に、ぜひとも私共がいっぱいの愛情をこめて製作いたしました、 Acolyte (アコライト)を販売価格の40%引きでご提供したいと考えております。 ぜひこの機会に楽天市場に掲載をしております商品をご覧いただければ幸いです。

    今後弊社としてもなんらかの形でボランティ活動をさせていただければと、強く望んでおります。


    ㈱アクセル  アクセルプリュス事業部 京本

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