繁殖ボランティアさんから付けてもらったエレナという名前の由来は、「エレーナのインコ」という絵本から。
心が優しく、困難を自分の力でのりこえて行く主人公エレーナのように育ってほしい、という願いが込められています。

2013年1月21日月曜日

カレンダー2013 September

ジュリのブログにカレンダーのことを書いたので、こちらにも。
これは、関西盲導犬協会のカレンダーに投稿?したエレナの写真です。

エレナのパパは関西盲導犬協会の犬で、このカレンダーにパパ、ママ、兄弟犬たちが載っていたので、エレナも載せて(カレンダー代を含んで有料)もらいました。

大きい方がエレナで、丸顔のかわいい子がノア君です。

2013年1月18日金曜日

訓練犬エレナ

エレナ、入学から1ヶ月と16日。
協会の担当訓練士さんから近況報告と写真が届きました。
つぶらな瞳が相変わらず可愛いエレナです。目は生後50日と同じ・・・。今もまだ表情が幼いですね。

『・・・エレナは色々なものに好奇心旺盛で、入所当初は、犬や猫、落ちているオモチャに飛びついていましたが、現在は周りがどんな状況でも私に集中できるようになりつつあります。・・・元気にがんばっていますので、今後の成長を暖かく見守っていて下さい。』

犬舎から出してもらって、エレナがはしゃいでいる姿が想像できます。共同生活にも慣れて、持ち前の明るい性格が出ているのでしょう。訓練がすすむにつれ、ONとOFFの切り替えが出来るようになるといいな、と思います。

兄弟犬の男の子は、一段と大きく、凛々しくなっている気がします。みんなスタイルが良くてかっこいい!

突然の猫の写真。幼いエレナも同じポーズの写真がありました(*^_^*)。
エレナを送り出して寂しく過ごしていた我が家にニューフェイスがやってきました。『がじゅまる』君です。よろしくお願いします。

ペットの犬を飼うと、パピーウォーカーを続けることは出来ないし、猫がいてくれたら・・・と思っていたところ、今年のお正月に私達の前に現れ、ウチの子になりました。
ガリガリ痩せっぽち猫は、いまはお腹だけまん丸に変わりました。ノラ猫だったのに、人なつこく、子供が大好きで、爪は決して出しません。最近ようやく、じゃれて遊ぶようになったので、まだまだ猫を被ってるのかもしれませんね(猫だけにね(^^))。
昼間は一匹で寝ているのに、子供が家にいる時間は一緒に遊んでいます。息子達の勝負を見守るのも、エレナから選手交代。ちゃんと努めてますよ。
私がかつて拾った猫はみな偶然にトラ猫ちゃん。次は、白いソックスはいた猫ちゃんに出会いたいな。

*******

朝、薄暗いこともあって布団から出ようとしない息子を起こしていると、
「エレナがいたら、尻尾がバンバンぶつかる音がするんだけどなぁ〜」って。
しゃべらずとも、みんなが起きてくるのを体いっぱいで表現して、喜んで待っててくれたもんね。

エレナを送り出したあと、寂しく過ごしています。
専業主婦は、朝子供を送り出して、夕方帰宅するまで一言もしゃべらない日もあります。
そこに犬がいたら、返事はなくとも話しかけるし、いつも私を見つめてる黒い目があり、買い物から帰ってきても、待ってる存在がいるってあたたかいです。

「別れが辛いからPWは嫌だ」と考える愛犬家もいらっしゃると思います。
でも、15歳の愛犬を送りだした時の気持ちとは、まるで違います。ジュリもエレナも私の目の前にはいないけれど、バトンを渡した後も思い続けています。死別の悲しみではありません。
愛犬を自分の所有物にしたい方には向いてない役割でしょう。

でも、愛犬家こそ、犬をはじめとするペットと暮らすありがたみを知っているのではないでしょうか。
視力を失った人が、ペットを飼うこともままならなくても、盲導犬として訓練を受けた犬なら一緒に暮らすことができ、その人の支えになるのなら、十分に存在意義があると思います。
目の不自由な人に犬の世話なんて出来ない、と決めつけずに、周囲が見守って自立できるのが最良だと思います。

パピーを送り出すたびに辛い思いが残り、ぷち鬱状態になってしまいます。自分からは言い出せずにいると、夫から「犬が欲しいんやろ?申し込んだら?」って言ってもらえて免罪符をもらったような気になりました。

子供の頃は猫を拾ってきても、飼うかどうかの判断を下すのは親でした。いまは犬を飼うも、猫を拾うも、大人の私が決めることになるので責任重大です。

エレナを送りだしてすぐに、初めて育てたパピー、ジュリが盲導犬になったという知らせが舞い込み、ユーザーさんと話すこともできました。パピーウォーカーという役割を実感したのも、この時でした。
ジュリがパートナーを得た喜びと、貢献できた喜びとともに、なんだかジュリが私から完全に離れたようで寂しい気もしました。それは、エレナを手放した後の悲しみと相乗効果だったのかもしれません。

昨日、散歩でよくお会いしていた愛犬家の方にばったり会いました。いまは犬は居ないのか聞かれたので、私は、次のパピーウォーカーをするか悩んでいると話しました。
その方は「私は、自分が育てた犬が使役犬として働かされるのはたまらん。でも、あなたみたいな人がおらんと盲導犬はできんもんね。」とおっしゃいました。

いまは、やっぱり、犬がいる生活っていいな、と前向きに考えています。