繁殖ボランティアさんから付けてもらったエレナという名前の由来は、「エレーナのインコ」という絵本から。
心が優しく、困難を自分の力でのりこえて行く主人公エレーナのように育ってほしい、という願いが込められています。

2012年12月7日金曜日

ボランティア満足度

 これは、修了式に向かう車の中です。いつも外出の時は起きて外を眺め、帰りは寝ていましたが、この日は朝からはしゃいでいたので、お疲れの様子です。

PWを一段落した私は、ネットで他のボランティアさんのブログを見て癒されてます。先日は「ラブラドール ぬいぐるみ」と検索にかけ、思わず購入ボタンを押しそうになり、いや、いかんいかん(>_<)と踏みとどまりました。アブナイアブナイ。
 PW仲間と「訓練犬からメールが来たらいいのにね」と話したことがあります。
『今日は寒いわんね。みんな元気?私は、こちらの生活にも慣れてきたわんよ。床が固いからクッション送ってくれる?よろしくわんU^ェ^U』 なんてね。

以前、あるPWさんから
「私が育てた子が、ジュリと同室で三匹で入ってるんだって」と聞き、私が想像するジュリが、個室で丸くなっている姿から、三匹で寄り添っていたり、お互いを枕にしている姿に変わり、心がほっこりとなりました。
訓練中に限らず、盲導犬にデビューした後でも、CC犬になった後でも、その子の話しや様子を聞けると、元気な姿が想像出来るし、活躍していることが分かってパピーウォーカーをして良かったと思えるんじゃないかな。

多少の犠牲を払ってパピーウォーカーを引き受けて、心引き裂かれるような辛い別れをし、「幸せだと信じているわ」だけでは、私は身が持たない気がします。

かといって、協会に電話をして
「ウチの子、元気?食べてる?何してる?鳴いてない?ちゃんと世話してる?」なんて言ってたら、モンスターパピーウォーカー(モンパピ?)って言われちゃいそう。

どうしたら楽しくボランティアが出来るのかな?と考えてみて、ジュリの噂を聞いて私が嬉しかったように、ボランティア同士が交流することによって、犬たちの元気な様子や頑張ってる話しを聞けると、遠くからでも気持ちよく応援できるんじゃないかと思いました。

繁殖犬や引退犬ボランティアは出来ないけれど、1年ごとのPWなら出来るわ、という家庭も、犬が過ごす先の様子が見えていれば、バトンタッチもスムーズに「はい、お願いしますね」と笑顔になれるかも。

例えば一度だけPWをしたきりの人でも、その犬は十年以上生きています。協会と関わりがなくなったら、犬の消息も聞けない、では辛いでしょう。犬を預かっていなくても、情報は共有できるなら、いつまでも盲導犬応援団でいられるし、状況が変わってPWできるようになったら復帰がスムーズかも。

CC犬を引き取った方も、躾けに困る場合もあるでしょうし、犬のトモダチが欲しい方もあるかもしれません。候補犬同士は、不思議とケンカしません。今まで、相性の悪い候補犬に会ったことがないから、きっと仲良くできると思います。

そんなこんなを考えていて、モンパピにならずに、PWの辛い別れの記憶を引きずらずに、笑顔でボランティアできる、そんな盲導犬協会を夢見ています。

全国の盲導犬協会では規定がそれぞれ異なり、九州の場合は、餌や病院にかかる費用はほとんどがボランティア持ちです。それでも、ユーザーのため、犬のため、とボランティアを引き受ける方がいなくならないのは、本当に頭が下がります。

「顧客満足度第1位」を目指す企業があるように、「ボランティア満足度第1位」を目指しては!?


←なかなか片付けられない犬グッズ・・・

8 件のコメント:

  1. あかりママ2012年12月8日 8:11

    同感です。。まったく全て同感です。。

    犬のぬいぐるみ…訓練所に入ったらスマホを持たせたい…決まった進路のその後もずーーっと知りたい知っておきたい…。
    私も最近ずっと思っています。

    トイレが満足に覚えられなくて、家具や物は破壊され、体調がちょっとくらい悪くてもパピーのためにひたすら散歩。
    いろいろな犠牲や大変さを背負ってきた分、パピーに対する思いはちょっとそこらの気持ちじゃない。
    成長していくたびに愛情は増していきます。。

    パピーのその後…その子に幸せが続くことが、PWの唯一の希望だと思います。。

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    1. トイレの苦労、破壊跡、ひたすら散歩・・・どこのPWも同じですね(*^_^*)。
      共有できて嬉しいです。

      人も犬もロボットではないから、タイマー切れたら「はい、おしまい」って気持ちを切り替えるのは難しいですよね。寂しい気持ちや、楽しかった思い出がmixされて、うまく消化されるまで時間がかかると思います。
      時間をかけた後に「やっぱりパピーウォーカーをして良かった」という気持ちが残るといいな、と思っています。そのためには、犬たちが幸せでいること!ですよね。

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  2. 修了式を終え協会に無事
    入学されたのですね。
    一年間本当に本当にお疲れ様でした。

    時折こちらのブログをのぞかせて頂き
    ジュリちゃんそしてエレナちゃんとの
    心温まるPWの日々を読ませて頂き、
    そんな生活に憧れを持つことも何度もありました。
    これまでの溢れんばかりの愛情、
    そして離れてもなお静かに湧き出る愛情を
    パピーちゃん達は十分に感じ
    毎日の訓練に励んでいることでしょう。

    PWをしていない私でもこのように
    ブログでご縁を頂き読んでいるうちに
    自分を重ねて気持ちはPWでした・・・
    どうもありがとうございます。

    これからもまた読ませてくださいね!

    それぞれの盲導犬訓練生にたくさんの幸せが
    訪れますように
    心からお祈りしております。

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    1. ありがとうございます(*^_^*)。とうとう、お会い出来ないままでしたね。

      候補犬たちに訓練中は決して会えないのですが、盲導犬以外の道に決まったら、最後に会って本当のお別れをすることが出来ます。1年以上経っているのに、覚えているかな?と心配ですが、実際に会った方に話しを聞くと「覚えてましたよ」って力強く答えていただきました。
      また、盲導犬になった犬が引退してPWの所へ帰ってきた時も、家の近くに来たら、けっして吠えないはずの犬が「ワン」って吠えたそうです。
      犬も覚えているんですね。PWが注いだ愛情をしっかりと受け止めてくれていると思うと嬉しいです。
      1年でいなくなることが分かっているので、子ども達も飽きずに世話をします。家族で同じ事に向き合い、楽しみ・悲しみを共有できるというのも、PWの良さかもしれません。
      airumamaさんにも、共有してもらえて嬉しいです♪

      またブログを再開出来たら、覗きに来て下さいm(_ _)m。

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  3. 以前一度だけコメントを入れさせていただいた、初めてPWをしている者です。
    いつも楽しく、とっても参考になり、毎日のようにブログ読ませていただきました。
    繰り返し読ませていただいてました(笑)
    だって、初めてのPWで戸惑うことばかり。
    ほんと子育てと同じですね。
    不安で、わからなくて、不慣れで、不器用で、ただただ必死の毎日。
    そんな新米PWの支えとなっていただいてました。

    勝手なお礼ですが、本当にありがとうございます。
    そして、心から「お疲れ様でした」

    エレナちゃんとのお別れが、すごくショックで
    実際に自分が委託終了の時、どうなるのか?

    PWを始めるとき、夫に一番くぎを刺されてたのが、お別れのこと。
    始めるときは使命感と期待が先にたち、もともとPWとはそうゆうものなのだからわかりきったことじゃない、それでも愛情いっぱい育てるのよ!なんて思っていました

    なのに、ぜんぜんわかりきったことなんかじゃなく
    こんな気持ちになるとは思っていませんでした。
    PWロスになりそう

    今はただ、日々一生懸命、この子と向き合い
    思い残すことのないよう、がんばるのみです。

    最後に改めて、このブログ、すばらしかったです!
    大好きでした

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    1. 可愛いパピーが目の前にいるのに、修了式のことを心配させてしまってごめんなさいね(^^;)。
      私のブログが整理されてて、「こんな時、こう対処する」みたいにインデックスになってたら調べやすかったですね。
      おしっこの場所覚えないわ−!という悩みに始まり、ワンワン吠える!、反抗期に言うこときかない!、リードを引っ張る!、体調の不安・・・多少の差はあれ、心配や不安は尽きません。でもね、どんな悩みもトンネルを抜けてみると、「なーんだ」って笑えることが多いので、あまり悩みすぎないで、とにかく目の前のパピーを可愛がって、たくさんの人に会わせてあげてください。この子達は、人間がだーい好きです。
      一人で悩まないで下さいね。
      私でよければ、自己紹介に出しているメルアドにいつでもご相談ください。
      九州の方でしたら、ボランティアで会う機会を作ろうと思っているので、ご連絡いただけるとお知らせできます。
      尽きないパピーの悩みですが、1年も経てばすっかり大人になって頼りになりますよ(*^_^*)。楽しみですね。

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  4. 同感です!
    ボランティア満足度を上げることでボランティアの輪も広がりやすくなりますよね(*^^*)
    命のバトンタッチ。
    BRボランティアさんもPWボランティアさんもその子の今後を知る権利があると思いますし(^ω^)
    私はこのblogをオクシーのPWさんに向けての手紙のようなつもりで書いています。
    オクシーの近況や、私達飼い主のことを少しでも知っていただけたらと思っています。
    私達はPW以上の存在にはなれません。
    犬達が一番好きなのはPWさんです。と、トレーナーさんにも言われましたし(>_<)
    でも私はオクシーが一番安心できる相手でありたいと思っています(*^^*)PWさんから受け取ったバトンを大切に大切に守っていこうと思っています。
    私達CC犬ボランティアも、引き取ったから終わりではなく何かできることがあるのでは...と思っています。
    CC犬になって何年目の近況報告なんかがあってもいいような...
    いまでも変わらず愛されていますって報告なんかが...
    せっかく便利なネットがあるのですから、有効利用したいですよね(*^^*)

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    1. 「犬達が一番好きなのはPWさん」というのは、PWにとっては願ってもない言葉ですが、犬にとってはの一番は、目の前で可愛がってくれる人だと思いますよ。
      遠くからどんなに愛しても、祈っても、それは人の自己満足だと思っています。犬は、思い出にふけったりはしないものね。
      盲導犬を作る上で、キャリアチェンジになる犬はどうしても生まれるから、その子を引き取って育ててもらうボランティアさんは本当に重要だと思います。
      rinamamaさんみたいにブログを書いてくれたら、PWはとても嬉しいと思うし、PWに遠慮することはなく、オクシーを自分の犬として可愛がって欲しいと思ってると思いますよ。

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