繁殖ボランティアさんから付けてもらったエレナという名前の由来は、「エレーナのインコ」という絵本から。
心が優しく、困難を自分の力でのりこえて行く主人公エレーナのように育ってほしい、という願いが込められています。

2012年9月10日月曜日

雨の月曜日

いつもヘソ天でひっくり返っていたジュリと違い、エレナはいつもこうしてケージにいます。

私が掃除機をかけても、拭き掃除をしても、さすがの1歳犬はチラリと目で確認しつつ、知らんぷりです。

でも、電話がかかってきたり、かけたりすると、スッと立ち上がり、ゴミ箱や洗濯物など、私が取られると困るモノを物色し始めます(>_<)。なんて、知能犯!?

ベタベタ甘えてこないエレナですが、「一人にしといてわん」という訳ではなく、私が外出する気配があると、いそいそと玄関に来て、一緒に行けないとなると、ウルウルした瞳で訴え、すごすごとケージへ戻ります。

留守番が嫌いで、幼い頃はケージでも鳴いていましたが、今では4〜5時間でも寝て待てるようになりました。

ただし、これは慣れた家の場合。

夏休みに実家に帰った時は、ケージの中でも一匹にされるのは不安な様子でした。
たぶん、
協会に帰ってしばらくは、犬舎でワォンワォン鳴くんだろうな・・・(=_=)。胸が痛みます。
こういった性格は生まれ持ったもので、育つ環境の中で、助長されたり、緩和されたりして成長するようです。ジュリもエレナも同じように育てたつもりですが、初めから違いました。

多頭飼いをしてる方は、それぞれの性格がよく分かるでしょう。1匹を十年以上飼っていても、その犬のことしか分かりませんでした。
初めは、エレナの活発だけれど臆病で、甘えてくれないけど寂しがりやの性格が理解出来ずに「どうしたら良いんだろう?」って思っていました。

そろそろ、修了式の事を考えておセンチモードになりつつあります。
周囲の方からいつも聞かれる「またするんでしょう?パピーウォーカー。」という質問も、ジュリの時よりも重くのしかかってきます。

パピーを迎えることは嬉しいけれど、送り出す時はかなりのパワーが必要で、そのたびに心が削られる思いです。平気な人はいません。削り取られていく私の心が、いつまでもつか・・・。
今回は、エレナを預かって間もなく、長崎のアトム号失踪事件がおき、協会が批判されたりして、かなり疲れました。事件はまだ解決しておらず、心にひっかかったまま。私の中でも消化しきれず、答えがでないのが正直な気持ちです。

最初、パピーとの別れを恐れていた息子達は、「エレナの次はどんな犬かな〜?」とあっさり。「だって、死ぬよりいいもん!」と。もちろん、エレナの事は大好きでいつも「エレナ〜!どうしてそんなに可愛いの?」とベタベタです。娘は今は大型犬とずっと一緒にいたいモードだし、夫は、修了式のことを考えて私がメソメソするならPWはしない、と言うし。
結局、答えを出さなきゃいけないのは私なんですよね。

しとしとと雨が降り続けるからか、日記まで湿っぽくなってしまいましたm(_ _)m。

ふと、おもちゃ部屋を見ると、なんてこったい・・・(-_-)
ほんとに足の踏み場がない。オトナのエレナは、もうブロックには興味なし。

子どもが夢中で遊んでいるのを中断させてはいけません、と教育本に書いてあるけど、一体、終わりはあるのでしょうか。

6 件のコメント:

  1. こんにちは!
    いつも読み逃げばかりですみません。
    エレちゃんも もう1歳になって修了式の時期ですかー。
    早いですね 一緒にいると気づかないうちに子供もパピーも大きくなってしまいますね。
    ママさんらしくない 弱気な気分・・・
    きっとお天気のせいですよ!
    カラッと秋空に晴れたら またどんどん進める気分になれますよ。

    返信削除
    返信
    1. 励ましのコメント、ありがとうございます!
      書くだけでもストレス解消になり、読んでもらえたら嬉し恥ずかし、コメント頂けたら、とても嬉しいです。
      今朝から涼しくなって、子供を送り出した後でも、のんびり散歩ができるようになりました。大人なエレナと秋を堪能しますねp(^-^)q

      削除
  2. とあるパピーウォーカー2012年9月11日 14:38

    1歳のお誕生日を迎えたとのことだったので、、
    たぶん、もうそろそろ、修了なのかな、、と思っていました。

    私が、涙、出そうです。

    エレナちゃん、たくさんの愛情をたくさん受け取って、
    きっと、素敵な一年を過ごしたのでしょうね。

    我が家もそうでしたが、子供って結構あっさりですよね。
    我が家も一匹目の修了のとき、
    一番センチメンタルだったのは、私、、、母でした。

    返信削除
    返信
    1. とある…さんも経験者ですよね。分かっていても、やっぱり辛いですよね。
      私はこうしてブログを書かせてもらって、一匹のエレナという候補犬をたくさんの方に知ってもらい、応援してもらって支えられています。同じように、たくさんの愛情を注いでパピーを送り出す方が世界中にいる!と思って頑張ってます。

      他協会では、ブログを書くことや、パピーの名前や写真を出すことは禁止されているそうです。悪用される可能性があるのでしょうか。
      九盲でも、毎月行われる見学会は撮影禁止になったそうです。こうしたブログも禁止される日も来るかもしれません。(難しい世の中ですね)

      山あり谷あり、天国ありの、一言では語れないパピーウォーカーの1年に及ぶ日記を皆さんと共有できて、私は幸せでした。エレナの残りの犬生を共に過ごすことが出来ない分、たくさんの方にエレナを知ってもらって、見守ってもらってる気持ちです。
      もう少しブログは続きます。よろしくお願いします(*^^*)。

      削除
  3. そろそろ修了式の時期なんですね...
    頭ではわかっていても心はついていかないものですよね...
    エレナちゃんのblogを読ませていただいてるだけの私ですらこんな気持ちになるのですから、一年間生活を共にしてきたエレナのママさんのお気持ちを考えると、正直辛いです。
    PWは一頭で終わりにする方が多いと聞きました。そんな中二頭目のPWをされたことは素晴らしいことだと思いますし、盲導犬育成に携わっていきたいと考えるものとして感謝の気持ちでいっぱいです。
    私はステイボランティアに登録しましたが、たった数ヶ月預かる犬との別れもかなり辛いものだと思います。
    でも未来ある別れだと自分に言い聞かせようと思っています。
    と、強気なことを言っていますが、実際のところは預かってみないとわからないですけど...(^_^;)

    エレナちゃんが今後どのような犬生を送るかはわかりませんが、必ず幸せな犬生であるよう願っています!

    支離滅裂な文になってしまってすいません(>_<)

    返信削除
    返信
    1. おセンチモードをふりまいてしまってゴメンナサイm(_ _)m。
      でも、こうしたコメントを頂けて、私もエレナも本当に幸せ者です。
      もちろん、私はジュリやエレナを忘れることはないけれど、彼女たちを応援してくれる人が一人でも多いと嬉しいです。

      PWをして、キャリアチェンジになったら引き取るシステムだと、パピーウォーカーが減ってしまうから、九盲ではCC犬をもらうことは、病気が見つかったりした場合を除いて絶対に出来ません。だから、あまりの寂しさに、つい次のパピーを引き受けて、何年も続けてた・・・ってことにもなるかもしれません。
      CC犬たちも、オクさんみたいに幸せになってる姿を見られると本当に嬉しいです!

      削除