繁殖ボランティアさんから付けてもらったエレナという名前の由来は、「エレーナのインコ」という絵本から。
心が優しく、困難を自分の力でのりこえて行く主人公エレーナのように育ってほしい、という願いが込められています。

2012年2月12日日曜日

喧嘩はやめて♪

 「今日はどこ行くわん?」

昨日は一日留守番だったから、今日は朝からお出かけです。

「盲導犬協会にアトムの事を聞きにいくんだよ〜」
「アトム?」
「エレナの先輩よ。まだ行方不明なの。」
 ナサく〜ん♪
ナサ君はカーラの子で、まだ3ヶ月。もう少ししたら台湾盲導犬協会へ旅立ちます。
落ち着いていて、器の大きさを感じさせる、ただ者でないパピーです。
 エルフィー♪エレナの姉妹。
エルフィーって、めずらしく、耳が立ったラブラドールなんです。
ってな訳ない!!
右端は、ニーナ。
カーラのママなんだって!!
って事は、ナサ君のおばあちゃん!?

「私はまだ6歳よ。おばあちゃんだなんて失礼だわん。まだまだ産むわんよ〜。」

黒くてわかりにくいけど、ニーナの手前、エルフィーの向こう側にナサ君がいます。
「ちょっと、あなた!しつこいったらしつこいの!やめてよ!」
「だって、あなたの歯があたって痛かったんだから!」
「その前に、あなたの手が私にあたって痛かったんだから!」
「だって、遊びたかったんだもん。」
って、言ってるのかいないのか。
あなたたち、オリーブママに叱られますよ。
二匹は尻尾ふって再会を喜び、ハグばかりしてました。カンガルーみたいに。
オリーブママはきっと喜んでくれるけど、訓練士さんには叱られるね(^^;)。
確実に。

協会では、アトムについて説明会がありました。ネットで好き放題に書かれていることではなく、盲導犬の専門家の見解を伺いました。

私の個人的な感想は、現在、アトムが居なくなって、目を失ったユーザーさんがどんな思いをしているか、周りからの圧力の結果、二度と盲導犬を持つことができなくなって、これからどうするのだろうか心配です。

軒を連ねた家屋に突然、「盲導犬」とやらがやってくる。
盲導犬なんて初めて見た。なんてお利口で従順な犬だ。可愛い可愛い。
毛が散って迷惑だ。犬を叱る声がきこえる。ガリガリに痩せてる。エサをやってない。排泄も自由にできない。なんて可哀想な犬だ。

アトムは有名で人気者だったのでしょう。たくさんの人から愛されて育ったアトムは、愛したくなるほど魅力的な存在だったのだと思います。

実際にどうだったのかは私は見ていないのでわかりません。
ただ少なくとも、訓練士さんが再三訪問指導を行ううえでは、「虐待」と言われる痕跡は見あたらなかったそうです。ガリガリに痩せているどころか、体重が増えすぎていて、大型犬が太っていては股関節に負担がかかるのでダイエットする必要があったといいます。

エレナも1回の食事40秒足らずが3回。あばら骨が浮き出ています。それが大型犬の理想型です。

これからは、盲導犬が実際に街の中で生きていく上で、周囲の方々にもっと知ってもらう努力が必要だと思います。

「盲導犬は道案内する?」「ノー」(道を知っているのはユーザーさん本人)
「盲導犬はストレスで寿命が短い?」「ノー」(徹底した健康管理で、ペットよりも長い)
「盲導犬は2本足で歩ける?」「ノー」
「盲導犬はしゃべれる?」「ノー」
「盲導犬は可哀想?」「ノー!

9 件のコメント:

  1. こんばんは!!
    ユーザーさんとアトム君とのことの説明会があるとお聞きしましたので、ブログにお邪魔しました。
    そうですね。
    パピーウォーカーさんの言われる通りなのかもしれないですね。
    まだまだ皆さんの盲導犬に対する認知度が低いと思います。
    再三私は盲導犬について書いてきましたが、
    私のブログに訪れてくれる人達は皆よくわかるなーと言ってくれますが、信号機だってわからない、盲導犬は道がわかるわけでもないのよね。
    そこの所皆さんよくわかって欲しいよね。
    だからやっぱりこれまでと変わらずにパピーが巣だったら盲導犬のこと書くわね。
    ここに来てそう決めました。ありがとうございます。m(__)m

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  2. Loveママさん
    ネット上でお化けが大暴れして、私もかなり悩みました。
    今日、アトムの写真や映像を見て説明してもらった中では、「虐待」という恐ろしい言葉が当てはまるようには、私は思えなかったです。
    ただ、現在もアトムは見つかっていません。「保護されてるだろう」という希望のみです。
    一日も早く、朗報を聞きたい。それが皆の願いです。

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  3. 私もパピーウォーカーをするまで、盲導犬が道案内をしてくれると
    思っていました(^_^;
    ユーザーさんが道を覚えて、指示を出すんですよね。
    言われてみればそうよね〜と思うけど、盲導犬の事をまだまだ知らないなと
    思います。

    エレナとエルフィー、楽しそうです(^o^)
    本当にこんな風に会話しているみたい(^-^)

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  4. まりさん
    私も(*^_^*)。
    「病院へ」とか「学校へ」とか「うちに帰る」って言うと、盲導犬が案内してくれるんだと。
    スーパードッグだけど、スーパーマンじゃないんですよね。
    やっぱり、犬は犬。
    その犬の長所を最大限に生かして、人が豊かに生きていくのを手伝わせるのだと分かってきました。

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  5. ほんと、そうですよね!
    盲導犬って何でもできるすごい奴って思われてるかも。。。

    確かに一緒にすんでると、大型犬は大きさも人様並みだし、人間っぽく見えるときもなきにしもあらずなんですがっ。
    やっぱり犬は犬なんですよね。

    多和田悟さんの言葉を思い出します。
    「犬は犬。人間のように後悔などしない生き物。
    この仔が私の人生を変えてくれたんですというユーザーさんに対して、
    いいえ、そうではありません。あなた自身が自分で変えたんです。と。
    犬に過剰な期待をしないでください。犬は所詮犬なのですから。
    犬に人生を変えることまで期待してほしくない。」
    ユーザーさんに必ず言う言葉が「犬を信じたら駄目ですよー」
    っていうから、ちょっとイメージが違いますね。

    こんなおもしろいことおっしゃる多和田さんに会ってみたいと思いませんか^^

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  6. ナオミさん
    「犬は犬」!私ったら、天才訓練士・多和田さんと同じ境地に!?(^o^)
    そうですよね。犬は「パピーの頃はよかったなぁ」とか「将来、どうしよっかなぁ」「昼に拾い食いしすぎたから、夜は控えとこ」なんて考えてないですよね。
    犬にとって重要なことは、目の前のエサ、今のお腹具合、今の気持ちですよね。

    盲導犬が素晴らしいのではなく、盲導犬を使いこなすユーザーさんが素晴らしいのですよね。

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  7. 皆さんの書かれていること読んでまだまだ理解ある人は
    沢山いるのだと嬉しくなりました。
    犬をコントロールするのは、人間ですからね。
    楽しくリーダーになれたら一番いいのだろうけど、それがなかなかだから
    日々努力してます。(笑)

    多和田さんもいろいろ悩んだ時期もあるのだろうけど、

    私はシアトルの友達から「犬は今を生きる」って教えてもらいました。
    今なんだ。そう今を生きてますね。

    アトム君が見つかりますように心から祈っております。

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  8. むーーん(;∇;)可愛いっ♪可愛いすぎます!
    もう、みんなみんな可愛い!!
    パソコンにバリバリっと飛び込んで、
    抱きしめてしまいたいくらいです。
    あぁ・・でも、そこにオリーブがいたならば、
    きっと誰よりも大はしゃぎして、ちびっ子達を
    どん引きさせてしまったかも( ̄▽ ̄;)

    こんなにも、愛らしくて賢い犬達に、
    魅了されているから、
    私はボランティアを続けていけるのかもしれません。
    自分でも、もっともっと勉強して
    周りの方々に、正しい情報を提供できるように、
    頑張りたいです(*^_^*)

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  9. Loveママさん
    そうなんです。遠くでささやかれる盲導犬批判は「聞きたくないっ」と思ってしまいますが、ありがたいことに素敵なボランティア仲間の方々に支えられてがんばってます(*^_^*)。
    頑張っても頑張っても、犬をコントロールできる人間になるには程遠いと実感しているからこそ、盲導犬を使いこなすユーザーさんはスゴイな、と思うのです。

    nobikoさん
    そっか。オリーブがいたら、仲裁どころか割って入って大騒ぎでしょうか(*^_^*)。
    それもまたそれで楽しそう。うひひ。
    おっと、訓練士さんに叱られる。

    選ばれた、賢い成犬を預かる繁殖ボランティアさんは、犬の扱いがパピー以上に大変だろうと想像します。
    パピーはバブバブ赤ちゃんを可愛がって、きかん坊をなだめて、「お母さんって子供みたいね」って言い出す頃には訓練士さんにお返しします。
    まだまだ、犬にあしらわれているパピーウォーカーですが、私も日々楽しみながらガンバリマス(^^)/。

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