訓練士さんの家庭訪問

まずは、トイレのお話し。
P/Wのマニュアルでは、ケージの近くにトイレを作るようになっています。そこでもワンツーしますが、エレナにとっては部屋中がトイレだと思っているようです。

もともと犬は、本能的に寝床から離れたところで用を足すのだそうです。だから、赤ちゃんの頃は寝床から離れた所にトイレを作るのだとか。しかし、P/Wの所へ来る時は「シートの上でする」ことを覚えているハズなので、ケージの近くにトイレを作る。

･･･でも、エレナは好き勝手にするので、ケージから離れたところにサークルで囲って「ここがトイレだよ！」って分かりやすく作りました。

エレナを上から見ると、ウエストがくびれています。私は「この子、痩せてるわ(>_<)！」って心配だったんですが、「い〜え、充分太ってます。」だって。

エレナは胸のあたりがしっかりと張っていて、手脚の骨も太く、長いようです。
だから、ウエストが細く見えるだけで、抱いた感じがずっしりと重いので心配ないとのことでした。

なんだ、ぼんっキュッぼんっだったのね。羨ましいわ。

お父さんの足の間で。「おとうしゃん♪」
エレナは甘え上手で要領が良いので、可愛さにほだされて甘やかしてしまわないように、と厳重に注意されました。訓練士さん曰く『女子度が高い、小悪魔！』そこまで言う〜(^_^;)？？

わずか数ヶ月で、その子の性格を掴んでしまう訓練士さんの洞察力、スゴイです。

お父さんには頼りなげに甘えた顔をして見せる役者タイプとか、カメラを向けると瞳の中に星がキラキラと輝くアイドル系とかいるそうです(^_^;)。面白いですね。

それから、引っ張りっこ遊び。
おもちゃを投げると取りに行くので、レトリーブさせるのかとずっと勘違いしてました。犬は引っ張りっこ遊びが大好きで、さんざん引っ張り合って遊んだあと、手を止めると自然にアウトする、そして投げて、また引っ張りっこしたいから持ってくる･･･を繰り返すそうです。知らなかった〜、ジュリ、ごめんね。

訓練士さんと引っ張りっこ遊びをした時は、エレナもウーウー言って喜んで興奮してました。私も挑戦していますが、なかなか乗ってくれず、すぐにゴロンと転がってしまいます。

最後に、シットの練習。これも知らなかった(>_<)。
フードを手に持ち、エレナが自分から座るのを待って食べさせる。「シット！」なんて言わないんだそう･･･。
飛びついて来た時も、知らんぷりして「嫌だ」という態度をとり、エレナが自然とシットしたら、すかさず褒める。
命令するのではなく、考えて自発的にするようにもっていく。課題を与えたり、ちょっとした試練を与えることで、どんどん賢くなっていくのだそうです。

私は今まで、良いこと悪いことを教え込むだけで、自分で考えさせることはしてきませんでした。盲導犬に必要なことがこれなんですね。ジュリ、ごめ〜ん･･･。

実は、これって子育てに通じるなぁと反省してます。子供にも、あれはダメ、これは良いって教え込んで、自分で体験して失敗して学ぶという機会を奪ってるかも。う〜ん、盲導犬候補犬を預かって、深イイ体験させてもらってます。